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オーダー家具がはえる、写真アトリエ併用の狭小住宅


 施主のWさんは、エアロハウスのファンだという。独特のスタイルに惚れ込んでいて、いつか自宅で建てる際に、お願いしたいと考えていた。

そして、その想いが、ついに実現することとなったのだ。2014年12月に竣工した。 結婚を機に家を建てた。

ちょうど実家のある相模原市の住宅街に見つけた狭小地だ。わずか18坪。

ここを夫婦で暮らす場所にしたい。そして、写真の仕事をやっていて、暗室さらにはアトリエを兼ねた機能を持ちたいと考えた。

まずは、面白い家にしたかったと当時を振り返る。 「大きな宝箱のイメージ」だったと最初のコンセプトを村井氏に伝えたそうだ。

部屋が分かれていて壁がたくさんあるのが苦手なWさんは、エアロハウスは柱がなく、壁が本棚になるのが良いと、もともとエアロハウスに注目していたという。 漫画や好きな本を並べたら心地良い空間になるだろうと夢想していたのだ。まさに好きなものが集まる宝箱だ。

また、予算は抑えめにしたいという希望があった。

そこで、プランは、2階を居住空間にして、1階はご主人の仕事に使えるフリースペースとした。

もともと狭い空間の2階部分だけとなると、どうしても手狭になる。そこで、ゾーニングを工夫した設計となった。

例えば、キッチンの上部をロフトにした。リビングは、天井高で、開放感を演出できる。3.6mもあり、広く感じる。さらに窓が大きく、高さは1.3mもある。窓の位置は、やや上にあるので、近隣地とのプライバシーが保たれ、空だけが大きく視界に入る。ブラインドが上と下が開くタイプを採用した。




 ロフトは当初は予算的に無理ではないか危惧された。村井氏は、コスト削減のために、手すり部分をこれまでは金属を使用した設計にしていたが、木製にトライしてみた。大工さんの技術が要求されるが、見事に、温かみのある雰囲気になった。 結果として良かったと村井氏は言う。

1階はクローズドな空間で、アトリエルームになっている。窓がないことから、防犯対策にもなる。

施主のWさんは、インテリアのセンスが素晴らしいと村井氏。カウンターの椅子、ソファの雰囲気。木の壁と大きな窓とのマッチングが素晴らしい。 ソファは、匠家具を購入して、椅子はクラフトワークの手作り家具を採用した。 またカウンターチェアがポイントになると考えて、特徴的な手作りだ。

ご夫婦の寝室は、ロフトだが、冬はちょうど暖かく夏は暑過ぎる。そこで、夏は1階で過ごすことも多いそうだ。

階段収納など、随所に工夫が見られ、使い勝手が良いと施主のWさんは言う。

夫婦にはちょうど良いサイズだと満足のWさんだ。


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